スーパーフードとして注目のモリンガとはどんな植物?

モリンガ基礎知識

 
最近、テレビでも頻繁にスーパーフードとして取り上げられるようになったモリンガ。
実は紀元前から愛用されてきた植物というのはご存知でしたか?
なぜ今話題になっているのか、その特徴から深く学んでいきたいと思います。

(写真はすべて、2018年5月にフィリピンのモリンガ農園で撮影してきたものです)

モリンガとは

[box class=”green_box” title=”生物学的分類”]学術名:モリンガ・オレイフェラ(Moringa olefera)、ワサビノキ科ワサビノキ属
和名:西洋わさびの木
別名:生命の木、奇跡の木、薬箱の木、マルンガイ
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モリンガは主にヒマラヤ山脈の南麓、インド北西部、亜熱帯地域で栽培されています。
その歴史は古く、旧約聖書やアーユルヴェーダにてモリンガのことが紹介されています。
生命力が非常に強く、あまり手をかけなくても成長できることでも知られています。

モリンガの木の特徴

成長が速い樹木であり、環境に応じて常緑性または落葉します。
成木は高さ10~12メートル、直径45cmにまで達します。
樹皮は白みがかった灰色で、厚いコルク層に覆われています。
葉は左右に枝分かれして丸みのある葉を付けていきます。

モリンガの花の特徴

花は2センチほどの小さな花で、鼻を近づけると、ほんのりとやわらかな香りがあります。
フィリピンでは5月~6月が開花時期でした。香水の原料として使用されています。

モリンガの実の特徴

モリンガは「ドラムスティックの木」とも呼ばれているそうですが、それはこの実の形状を表しています。長いインゲンマメという感じでしたが、本当に長くて、長いもので50センチ程ありました!
青いうちは野菜のように炒めて食べたりするそうです。
茶色に熟すと中から種が取れるのですが、種も大きく1センチ程。黒くて丸いです。

モリンガを日本で栽培することは可能?

世界では半乾燥・熱帯・亜熱帯地域で主に栽培されています。広い範囲の土壌環境下で生育可能ですが、水はけの良い土壌を好み、水はけが悪いと根腐れしてしまうそうです。乾燥地域に特に適しており、コストがかかる灌漑技術を使わずとも、雨水で成長させることができるそうです。

日光や高温を好み、凍結や霜には弱いので、日本の本島では冬には枯れてしまいます。
現在日本では沖縄県(沖縄本島、宮古島、石垣島等)、鹿児島県与論島、熊本県大矢野島等で産業としての栽培が行われていますが、モリンガの栽培は平均気温が20℃を下回らない地域がベストだそうなので、協会のモリンガ座浴剤はフィリピン産を選択しました。

フィリピンでは一家に一本以上庭木として育てられていて、スープにして食べるのが一般的だそうです。
(現地で実際に試食させていただきましたが、別記事にてご紹介します)

モリンガの生命力

モリンガは発芽率も良く、また挿し木でも増殖できます。
切り株から新しい枝葉が伸びているのが、生き生きと輝いて見えました!
多年生植物として、数年収穫することが可能です。

モリンガの植物としての特徴をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
次回はモリンガのそれぞれの部位の栄養についてまとめます。

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